第十三回

こんにちは。

この情報リテラシー論レポートもついに第十三回になり、

授業も残すところあと二回となりました。

 

不真面目な週もありましたが、

レポートは毎週必ず出してきたことに少し感動を覚えています。

 

細々と、最後まで書いていきたいと思います。

 

 

 

今回のテーマは「画像認識の技術と流出問題」です。

 

生物基礎や生物の授業で、進化についての話を聞いたことがあるでしょうか。

その中に「カンブリア紀の大爆発」と呼ばれる、

生物が一気に多様化したポイントがあります。

 

授業を受けていた頃の私は、

アノマロカリスやオパビニアなんかを見て「すげーなー」くらいにしか

思っていませんでした。

 

ここで一気に生物が増えたのは、「」を手に入れたからだと

言われているそうです。

 

確かに、それ以前のエディアカラ生物群を思い出してみると

柔らかく、目の無い無脊椎動物が少しいる程度、だったような。

 

 

それだけ生物にとって「眼」を手に入れたことは大きなイベントで、

現在も、おそらく知覚情報の半分以上

私たちは「眼」によって得ています。

 

見る情報、として代表的なものの一つに「写真」がありますね。

人類最古の写真は1838年に撮影されたものらしく、

これを聞くと写真にはもう随分長い歴史があるということが分かります。

 

しかし驚くべきことに、

ここ1年の間に撮られた写真の数は、写真の誕生から現在まで撮られた写真の数の

約10%にのぼるんだそうです。

 

FacebookInstagramの影響力の大きさを感じます。

 

 

 

写真や画像をインターネットで探して、お気に入りの画像をまとめて保存しておける

Pinterest」というSNSを最近使っている人は多いのではないでしょうか。

 

このサービスは、「コルクボードにお気に入りの写真をピンで留める」行為の

デジタル版というべきもので、簡単に多くの画像を探して

好きなだけ保存しておくことができます。

 

これらの画像はPinterestにオリジナルが投稿されたものではなく、

ほとんどはGoogleTwitterなど他のサービス、サイトから持ってきたものです。

 

 

画像を探し出すことに長けたPinterestには、

「ズームイン検索」という画像検索機能があります。

この機能は画像の一部を切り出して、

その部分に似た画像を検索して探し出してくれるという非常に画期的な技術です。

 

この機能はInstagramGoogle画像検索でもできないもので、

 

この画像のこの動物、モノを使いたいが名前が分からない、

そういったモヤモヤを解決してくれます。

 

 

これは元からある画像のみに適用できるわけではなく、

Pinterestカメラを起動し、スマホで直接撮影した写真を使うこともできます。

 

これも色味や形を認識して独自に検索しており、

Google検索結果とは全く違った結果が出てきます。

 

 

 

ですがGoogleレンズももちろん、最近では画像検索に対応しています。

Pinterestより遅い実装ではありましたが、

範囲指定して類似検索などが行えるようになっています。

 

 

 Googleはその広い検索範囲を利用して、

画像そのものを利用して検索が行えるようになっています。

 

Googleレンズを使用して製品を写すと、

その製品を認識して検索してくれるようにもなっています。

これも名前のわからない製品を探したいときに便利な機能ですね。

 

 

Googleの画像検索も多くの人が利用する便利なコンテンツですが、

これを使いたい、という時に気にしなければならないのが

著作権」の問題になってくると思います。

 

実はGoogle検索の設定で、「再使用が許可された画像

でフィルタリングすることができます。

私も今回初めて知ったのですが、これで使いたい画像が探しやすくなるので

利用してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

このように、検索の幅はさらに広がり、

キーワードというより「画像検索」の需要が高まっているように感じます。

 

そんな中、検索に利用するツールはGoogleだけではなくなってきているんだそうです。

若者中心に、Instagramを検索ツールとして利用する人が多くなっているらしく、

GoogleTwitterに次ぐ利用頻度だそうです。

 

 

なぜInstagramを検索ツールとして利用するのか?

これは画像検索をしてみることでよく分かります。

 

Instagramの検索結果をGoogleの検索結果と比べてみると、

Googleでは「定番、多くの人がイメージしている」そのものの画像が出てきます。

一方Instagramは「流行の商品、多くのいいねがついた画像」が中心に

出てくるようになっているため、

よりトレンドが分かりやすくなります。

 

Instagramにおいては、「ハッシュタグ」を利用することによって

写真を絞り込むこともできます。

 

 

 

自分の写真フォルダ内をキーワードで検索できる機能も登場しています。

Googleフォト、Microsoftマイドライブ、iPhoneでは、人工知能を利用した

画像認識技術によって、キーワードからそのものが写った写真、画像を

絞り込むことができるようになっています。

 

 

実はこういった機能は、amazonが2010年にすでに活用していました。

amazonフォト検索では、書籍の表紙の写真から商品を探すことができました。

 

 

 

スマホをかざすことでモノを検索できるアプリは結構あるようなので、

ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

AIによる画像認識は、写真だけでなく、絵の認識技術も発展してきています。

 

Googleの「auto draw」や「quick draw」というサイトで

絵を描くことによって人工知能が何を描いているか当ててくれます。

 

どんなに下手くそでも大抵認識してくれるのですが、

「ご飯」や「寿司」と言った米系のものは出てきてくれませんでした。

 

面白いのでもっとやってみて何が出てこないのか探してみたいですね。

 

 

 

こんな便利な機能も生まれています。

写真の中の「人物」だけを切り抜いて透過画像にする

以前まではPhotoshopなどでやっていた作業を一瞬でできるようになります。

 

 

 

「文字」ももちろん認識できるようになっています。

Chrome拡張機能「Project Naptha」を使うと、

ウェブ上の画像内の文字を通常のテキストのように選択、

コピーできるようになります。

 

これはただ打ち込まれた文字の画像だけでなく、

写真の看板に書かれた文字まで認識することができます。

 

 

実はLINEでも似たような機能が利用できます。

「文字起こし ばりぐっどくん」というアカウントを友達追加して

文字の写った写真などを送ると、自動で文字起こしをしてくれます。

 

どうやら検索では出てこないらしく、

QRコードかリンクでの追加となっているようです。

興味のある方はやってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

「Clarifai」というソフトを使って、

動画内に映ったモノを認識させることもできます。

例えば動画内に5秒ほど「りんご」が映る場面があれば

その部分を認識して「タグ付け」してくれるというものです。

 

 

 

このように、画像認識の技術は近年飛躍的に発展し、

便利な機能が様々生まれています。

 

そしてここから生まれるリスクはなんでしょうか。

人の「」、これが誰であるかさえ高精度で認識できてしまうことです。

 

人の顔を認識できてしまうことで、その顔を誰かと置き換えられて

風評被害にあったり、

Googleでも同一人物の写真が探せてしまう可能性が高まったりします。

 

顔認証というものも生まれ、顔が一つのIDとなった時代、

悪用されないための方法を考えていく必要がありますね。

 

 

今回はこの辺りで、閲覧ありがとうございました。