第八回

こんにちは。

突然ですが、
地図もなしに全く見知らぬ道を通って、
目的地に辿り着くことが出来るでしょうか?

方角を理解していなければ難しいのではないでしょうか。

ではGoogleマップがあれば?
スマホ1つで目的地に辿り着くことができます。

ちなみに方向音痴の私は、
Googleマップを使っても迷います。

このGoogleマップの機能は、
GPSの「位置情報」を使ったものです。


そして今回の情報リテラシー論のテーマは
位置情報」。



元々GPSは、
アメリカの軍隊で使われていたシステムでした。

人工衛星から発信される情報から、
受信者の位置を割り出すシステム。

民間に利用されるようになった今でも、
非常に便利であることは分かりますが、
逆に大きな危険も孕んでいるのがこの機能。

どのように使われ、
どのような危険があるのか、
書いていきたいと思います。



位置情報はGPSによる機能、
しかし、WindowsMacのPCは、
GPS無しでも位置情報を提供することができます。
WiFiを使ったもので、
しかし精度としては、GPSに敵いません。


WiFiを使って位置情報を割り出す、
つまりスマホの情報をそこで提供しているということに
なるのですが、

注意したいのがこのWiFi
位置情報だけでなく、他の個人情報、
スマホそのものを乗っ取られてしまう可能性があります

鍵の付いていないWiFi
むやみに使わないようにしましょう。



Google検索を使う時、
検索結果に「自分のいる地域」の情報が
よく出てくると思います。

これももちろん位置情報を利用したもの。

Yahooでは、「よく使う地域」として
設定することが可能です。


つまりGoogleの検索順位は、
地域によって違うランキングとなります。


これはGoogleChrome
シークレットモード」を利用することで、
無視することができます。

しかし、これもまた正確なランキングとは
言えないんだとか。


それは「IPアドレス」というものがあるから。
IPアドレスとはいわゆる「住所」
インターネット上の住所です。


これによって利用者の住む都道府県などを
特定することができます。

つまり匿名といえど、
誹謗中傷をネットに書き込むと特定されかねない、
もちろんやるべきではありませんが、
うっかり失言しないよう気をつけたいですね。



そのIPアドレスを特定されないブラウザもあります。
それが「Torブラウザ」

ネットに詳しい人には御用達のブラウザなんだとか。



インターネット上に上がった画像、
これにも住所が書き込まれています。

Windowsのプロパティ、MacExifタブを開くことで、
写真なら撮った機種、日付、
もちろん位置情報まで、細かく記録されています。

これが何を意味するのか、
インターネットに上げた画像1つで、
住所が特定されてしまうということです。


恐ろしいことですが、
もちろん画像を上げられるSNS、ブログサービスなどは
対策が設けられているのでご安心下さい。


ですが、自分でHPを作る時、
対策をしっかりしていなければバレバレに
なってしまいます。気をつけましょう。


もしくはスマホで撮る際の設定として、
位置情報をオフにするのが良いですね。



位置情報の恐ろしい話、
iPhoneを使っている人が気をつけるべき話がありました。
(私はAndroidですが)

iPhoneの初期設定では、
「利用頻度の高い位置情報」に、
場所と滞在時間が保存されるようになっています。

しかも、しばらく使っていると、
毎晩毎朝滞在している場所が
勝手に「自宅」にされていたりと、
軽く位置情報がホラーに思えてきますね。

iPhoneを使っている人は、
一度確認してみてはいかがでしょうか。




「位置情報」は最近、
YouTubeでも活用されています。

チェックイン投稿、
スポット検索(位置情報で検索)ができるようになりました。


こういったものは、
お店の販売促進にも大きく貢献します。


写真や動画に位置情報をつけて投稿することで、
Googleマップなどで周辺を検索したときに
より目を引く宣伝ができます。


お店や企業が位置情報を活用するのはもちろん
メリットが大きく、見る側の私たちにとっても
どんどんやって欲しいところですが、

私たち一般人が利用する際には、
気をつけなければならない事があります。


位置情報をつけて写真、動画投稿をする時、
お店に入ってすぐ投稿するのではなく、
お店を出る時に投稿することを心がけましょう。

お店に滞在している短い時間の間に、
よからぬ事を考えて同じお店にやってくる輩が
いないとも限りませんからね。

よこたんもその被害にあったと言うんですから、
男女関係なく注意していきたいところです。



LINEで位置情報を送ったことはありますか?
そこまで気にしたことはないんじゃないでしょうか。
これがあるのはLINEが、
東日本大震災を受けて作られたアプリだからです。


以前、位置情報を送ることができるアプリは
LINEしかありませんでしたが、
現在は他のSNSでも活用されています。


友達に位置情報を送るのは、
上手く使えば非常に便利です。

待ち合わせに使う、別行動する時に使う、
子供の学校などからの帰り道に…など。


前は友達の家に行くにも、
迷わないように友達と行ったり、
道を教えてもらったりと様々でしたが、

現在は、住所さえ分かれば
Googleマップに貼り付けるだけで辿り着くことができます。


本当に便利になりましたね。
(先程述べたとおり、私はそれでも道に迷いますが)



位置情報というものがもっと進歩すると、
人間一人一人にチップが埋め込まれて、
どこへ行ったかいつでも把握される、
映画みたいなことが起こったりするんでしょうか。

失踪、行方不明はきっと無くなりますね。
それ以上に恐ろしいことがおこるのは言うまでもないですが。



程よく活用、位置情報にふりまわされない。
そんな付き合い方をしていきたいです。


今回はこのあたりで、閲覧ありがとうございました。